子どもの扁平足を改善・予防する方法|家庭でできる運動と靴選び


片山 拳心(KATAYAMA KENSHIN)
三重県松阪市のサンパーク1階で、こども運動教室to JOY(トゥージョイ)の代表を務めています。
キッズスイミングスクールやフィットネスジムでの指導経験に加え、消防士として多くの現場にも携わってきました。
現在は、消防を退職後に、科学的根拠に基づく安全で楽しい運動教室を開業。
保有資格
- 運動遊び実践サブリーダー(NPO運動保育士会)
- 子育て脳機能アドバイザー/ディレクター
- 幼児運動遊び実践アシスタント
- キッズコーディネーショントレーナー(KCT)
子ども靴の悩みが無くなる‼︎
子ども靴のサブスクはこちらの記事をどうぞ

子どもの扁平足 改善の基本方針
扁平足の改善は、成長とともに足のアーチが発達する力を引き出すことが大切です。焦らず、日常の中で自然に足を使う機会を増やしましょう。本章では、改善の基本的な考え方を解説します。
自然な成長を促すことが第一歩
多くの子どもは10歳前後までに足のアーチが完成します。日常生活で足をしっかり使える環境を整えることで、成長をサポートできます。

焦って特別な器具に頼るより、生活の中での工夫が効果的ですよ
無理な矯正よりも日常生活での工夫を
インソールやサポーターは必要な場合のみ医師の判断で使用します。自己判断での長期使用は、逆に足の筋力発達を妨げることがあります。
まずは裸足での活動や足指を使う運動から始めましょう。
年齢別の見守りポイント
- 3〜6歳:ほとんどの子どもは扁平足に見える時期。痛みや歩き方の異常がなければ経過観察。
- 小学校低学年(7〜9歳):アーチが徐々に形成される。バランス運動や裸足活動を増やす。
- 小学校高学年(10歳以上):アーチの発達が完成に近づく。扁平足が続き、痛みや左右差がある場合は受診を検討。



年齢によって“気にするポイント”が変わります
家庭でできる扁平足改善運動
家や公園でできる運動は、足の筋力や柔軟性を鍛え、アーチの発達を促します。本章では、具体的な運動とその裏付けとなる科学的根拠を紹介します。
裸足での遊びとバランス感覚トレーニング
- 芝生や砂の上での裸足遊び
- 平均台や丸太の上を歩く
- 片足立ちでジャンケン・キャッチボール
裸足で歩くことで、足裏の触覚が刺激され、バランス能力の向上や感覚統合が促進されます。


さらに、近年のランダム化比較試験では、6〜14歳の子どもに「裸足歩行+足指運動」を8週間実施したところ、アーチの改善が統計的に有意に認められました。



裸足で歩くことは、歩くというより“足を鍛える”感覚になります
足指を使う運動(タオルギャザー・ビー玉つかみ)
- 床のタオルを足指でたぐり寄せる
- ビー玉や小物を足指でつかんで移す





足指の筋力向上は、アーチを支える力そのものを高めます。
ふくらはぎ・足首の柔軟性を高めるストレッチ
- 壁に手をつき、片足を後ろに伸ばしてアキレス腱を伸ばす
- 足首をゆっくり回す
柔軟なふくらはぎや足首は、足全体の動きをスムーズにし、アーチの発達しやすい状態を作ります。
靴選びと生活習慣で足の成長をサポート
靴の選び方や日常の習慣も、扁平足改善には欠かせません。本章では、そのポイントをまとめます。
扁平足の子に合う靴のポイント
- かかと部分がしっかりしている
- 足先に適度なゆとりがある
- 靴底が柔らかく曲がる
靴は半年〜1年ごとにサイズを見直すことが大切です。
子どもの靴選びに悩んでいる方は、子ども靴のサブスクサービスKutoon (クトゥーン)
このサービスでは、好きなタイミングで靴をレンタルでき、洗わずに返却するだけでさまざまなデザインや種類を試せます。
サイズが合わなければすぐに交換可能です。
また、公園用や運動用など「サブの靴」として利用することもできるため、汚れても気になりません。
用途に合わせて柔軟に使える便利なサービスなので、一度体験してみてはいかがでしょうか。


長時間の同じ姿勢を避ける工夫
長時間のゲームや座りっぱなしは、足の筋力低下を招きます。1時間に一度は立ち上がって歩く習慣をつけましょう。
家庭での取り組みを続けるコツ
本記事では、子どもの扁平足を改善・予防するための運動と靴選びのポイントをご紹介しました。
- 毎日の生活に運動を自然に組み込む
- 成長の記録をつけて変化を実感する
- 必要な場合だけ医療機関を活用する
継続は力なり。楽しく続ける工夫が、健やかな足の成長につながります。
引用論文
論文タイトル:Development of the medial longitudinal arch in children: longitudinal investigation
概要:3〜12歳の健康な児童300名を対象に足のアーチ発達を5年間追跡。平均して6〜10歳でアーチが形成され、特に裸足活動が多い子はアーチ形成率が高かった。
URL:https://doi.org/10.1016/j.gaitpost.2018.04.012
子ども靴の悩みが無くなる‼︎
子ども靴のサブスクはこちらの記事をどうぞ


\ 代表•かたやまの子育てお役立てコラム /
-
プロ監修!子どものプレゼントに最適な自宅用ソフト跳び箱おすすめ【3選】
「最近ゲームばかりで、ぜんぜん体を動かしてないな…」 「プレゼントするなら、運動神経の向上に役に立つものにしたい」 そんなふうに思ったことはありませんか? この… -
跳び箱って何のため?現代における意味と効果とは
「跳び箱って、今の時代にも必要なの?」 「うちの子、跳べないけど意味あるの?」 そんなふうに感じたことありませんか? 跳び箱には“跳べるかどうか”以上の大切な意味… -
運動神経が悪い子どもの特徴とは?専門家が家庭でできる伸ばし方も解説
「うちの子、運動神経が悪いのかも…」 「周りの子と比べて動きがぎこちない気がする」 そんなふうに悩んでいる保護者の方は、決して少なくありません。 実際、子どもの…
「うちの子、運動が苦手かも…」
そんな保護者の声に応えるのが、
三重県松阪市のサンパーク1階『こども運動教室 to JOY(トゥージョイ)』です。


to JOYでは、従来の体操教室やスポーツ少年団ではなく、
こども運動教室to JOYではこどもに合った活用方法が見つかる!
- 苦手な運動が 人目を気にせずに克服できる「パーソナルレッスン」
- きょうだいや友達と一緒に受けられる「グループレッスン」
- 雨・酷暑・ 花粉が 厳しい時期でも自由に遊べる「室内公園」



👉 詳しくはto JOY公式ページ、公式インスタグラム、
申し込みやご質問は公式ラインでお待ちしております。
コメント