いま注目の「マルチスポーツ」とは?子どもが複数のスポーツを経験する意味

「ひとつのスポーツだけじゃなく、いろんな運動を体験させたい」
そんな思いを持ったことはありませんか?

今、スポーツ庁が動き出し、子どもたちに複数のスポーツを経験させる「マルチスポーツ」が注目されています。
運動能力を伸ばすだけでなく、心や社会性を育て、将来の選択肢も広げてくれる新しいスポーツのかたちです。

本記事では、マルチスポーツの意味や効果、日本の最新の取り組み、
そして、to JOY運動教室のように身近で実践されている事例まで、わかりやすくご紹介します。

このページを書いた人
松阪市の子ども運動指導者・片山拳心

片山 拳心(KATAYAMA KENSHIN)

三重県松阪市で、こども運動教室to JOY(トゥージョイ)の代表を務めています。

キッズスイミングスクールやフィットネスジムでの指導経験に加え、消防士として多くの現場にも携わってきました。
現在は、消防を退職後に、科学的根拠に基づく安全で楽しい運動教室を開業。

保有資格

  • 運動遊び実践サブリーダー(NPO運動保育士会)
  • 子育て脳機能アドバイザー/ディレクター
  • 幼児運動遊び実践アシスタント
  • キッズコーディネーショントレーナー(KCT)

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目次

マルチスポーツってなに?その基本と注目される理由

「マルチスポーツ」という言葉を耳にしたことはありますか?
これは、こどもが複数のスポーツを同時期に楽しむことを意味します。

たとえば、サッカーと水泳、体操とダンスなど、異なる動きを持つスポーツを組み合わせて取り組むことで、
偏りのない体の使い方が身につき、楽しみながら運動能力を伸ばせる点が特徴です。

今、このマルチスポーツに注目しているのが「スポーツ庁」です。
2024年からは、子どもたちのスポーツ環境を見直すべく、
「日本型マルチスポーツ」の構築に向けた本格的な取り組みが始まっています。

背景にあるのは、日本ではまだひとつの競技に専念する傾向が強いこと。
しかし、海外ではマルチスポーツは当たり前の考え方となっており、
たとえばアメリカでは約8割の中高生が複数のスポーツを経験しているというデータもあります。

スポーツ庁が主導し、大学や地域と連携しながら環境づくりを進めている今、
私たち保護者にも「マルチスポーツってどんなもの?どんな良さがあるの?」と知っておく価値があります。

次の章では、こどもの成長にどんな影響があるのかを詳しく見ていきましょう。

マルチスポーツとは子どもにとってどんな活動?

マルチスポーツとは、ひとつの競技だけでなく、複数のスポーツを同時期に体験することを指します。
たとえば、週に1回はサッカー、別の日には体操や水泳など、違う種目に触れるスタイルです。

この活動の大きな魅力は、さまざまな動きやルールに触れることで、
こどもの体の発達だけでなく、考える力や協調性も自然に育まれる点にあります。

また、スポーツごとに関わる仲間や指導者が変わることで、
人間関係やコミュニケーションの幅も広がります。

片山 拳心

「走る」「投げる」「飛ぶ」「バランスをとる」など、色々な動きを取り入れることができるんです。

競技の枠にとらわれず、「運動そのものが楽しい」「身体を動かすって面白い」という感覚を育てるのが、マルチスポーツの原点です。

運動能力だけじゃない、社会性や心の成長への効果

マルチスポーツの魅力は、運動能力の向上だけにとどまりません。
実は、こどもの心の成長や社会性の発達にも、大きな意味があるのです。

複数のスポーツに取り組むことで、
こどもはそれぞれの場面で異なるルールや仲間に触れます。

  • 初めてのことに挑戦する勇気
  • 新しい友達との関わり方
  • 困ったときに相談する力

など、スポーツを通じた“生きる力”が少しずつ育っていきます。

片山 拳心

「この前のチームとはやり方が違う」そんな気づきも、こどもにとって大きな学びになります。

また、同じ競技を続けていると気づきにくい“自分の得意・不得意”を見つける機会にもなります。
「このスポーツは楽しい」「こっちは少し苦手かも」と感じることも、
こどもが自分を知る大切な一歩です。

日本と海外での取り組みの違いとは

マルチスポーツという考え方、実は海外ではごく当たり前のこととして根づいています。

たとえばアメリカでは、学校の部活動に「シーズン制」が取り入れられており、
春は陸上、秋はサッカー、冬はバスケットボールといったように、
年間を通してさまざまなスポーツに取り組む環境が整っています。

また、スペインの一部地域では、12歳までは特定の競技での選手登録を禁止し、
多種目に触れることを奨励しているケースもあります。

一方、日本では「ひとつの習い事を長く続けることが大事」とされる文化が強く、
複数のスポーツに並行して取り組める環境は、まだまだ限られています。

海外(アメリカ・スペインなど)日本
一般的なスタイル複数のスポーツを季節ごとに切り替えて楽しむ一つの競技を継続的に行うのが主流
教育との関係学校教育の一環としてスポーツが組み込まれる習い事やクラブ活動として個別に行うケースが多い
選手育成の考え方幅広い運動経験から適性を見極める早期から専門競技に集中する傾向
制度の例スペインの一部では12歳までの競技登録を禁止特に制限はなく、早くから単一競技に取り組む場合も
片山 拳心

「やるなら一つに絞って本気でやらないと」という風潮、まだ残っていますよね。

しかし今、日本でもその流れが少しずつ変わろうとしています。
スポーツ庁をはじめとする国の機関や大学が中心となって、
マルチスポーツの価値や可能性を見直す取り組みが始まっているのです。

いま進む「日本型マルチスポーツ」の推進と期待

これまで日本では、ひとつのスポーツにじっくり取り組むスタイルが一般的でした。
でも今、その流れに大きな変化が生まれようとしています。

その中心にあるのが、「スポーツ庁」の取り組みです。
2024年度から、本格的に日本型マルチスポーツ環境の整備に乗り出しました。

この取り組みは、筑波大学との連携のもとで行われており、
調査研究だけでなく、実際の体験イベントや教材づくりなど、実践的な活動が進んでいます。

背景にあるのは、「すべてのこどもに、もっと自由にスポーツを楽しんでほしい」という思いです。
マルチスポーツは、アスリート育成のためだけではありません。

  • こどもがスポーツを好きになること
  • 運動の苦手意識を持たずにすむこと
  • 仲間と関わる力を育てること

こうした“スポーツとのいい出会い”を増やすための、大切な一歩として期待されています。

スポーツ庁が目指すマルチスポーツの環境づくり

「マルチスポーツをもっと日本にも広めたい」
そんな思いから、スポーツ庁は2024年度より本格的な事業をスタートさせました。

その名も、「地域における子供たちの多様なスポーツ機会創出支援事業」。
この事業では、以下のような取り組みが進められています。

スポーツ機会創出支援事業
  • 国内外のマルチスポーツの先進事例や研究の調査
  • スポーツ団体と連携した体験イベントの開催
  • 子ども向けのトレーニング動画などの教材づくり

さらにこの事業は、筑波大学に委託され、教育・研究・実践の3つをつなぐ動きとして全国的に展開されています。

片山 拳心

国が本腰を入れて進めていること、あまり知られていないかもしれませんね。

スポーツ庁はこの活動を通して、日本の地域ごとに合った「日本型マルチスポーツ」の形を見つけ出し、
すべてのこどもがスポーツと出会い、楽しめる社会づくりを目指しています。

子どもたちが楽しみながら成長できる場とは

マルチスポーツが目指すのは、「運動能力の高い子」をつくることだけではありません。
もっと大切にしているのは、こどもが心からスポーツを楽しむこと、そして体を動かすことが好きになることです。

一つの競技に縛られず、いろんなスポーツを試せる環境は、
こどもにとって「好き」「楽しい」を見つけるきっかけになります。

また、競争よりも体験や仲間との関わりを重視することで、
安心してチャレンジできる空気が生まれます。

片山 拳心

まずは「やってみたい」と思えること。それが成長の第一歩になります。

スポーツ庁や筑波大学が実施している取り組みの多くが、
この“楽しさ”を中心に据えているのは、そうした理由があるからです。

今後、地域でもマルチスポーツ型の教室やイベントが広がっていけば、
運動が苦手な子でも「これなら楽しい」と感じられる場が増えていくはずです。

マルチスポーツで子どもの可能性をひろげよう

本記事では、こどもが複数のスポーツを体験する「マルチスポーツ」の意義や効果、そして日本での最新の取り組みをご紹介しました。こうした動きを受けて、松阪市にあるこども運動教室to JOYも、実はマルチスポーツ的な環境を提供している教室のひとつです 。

to JOY運動教室では、跳び箱・鉄棒・なわとび・側転など、体操だけでなく多種多様な運動を遊び感覚で取り入れています。固定の競技ではなく、運動の土台となる多様な動きを通じて「動ける体」を育むことを目指しています 。

また、グループレッスンとパーソナルレッスンを組み合わせた形式で、

  • 苦手な運動を人目を気にせずに克服できるパーソナルサポート
  • 仲間とともに楽しみながら挑戦できるグループ体験


という二本柱で、子ども一人ひとりの成長を支えています。

このようにto JOY運動教室は、「複数の動きを楽しく体験する」という点で、マルチスポーツの魅力と効果を日常のレッスンに取り入れています。スポーツ庁や筑波大学が掲げる理念を地域で実践している、まさに“日本型マルチスポーツ教室”のモデルと言えるでしょう。

こどもにとってのマルチスポーツは、

  • 身体の偏りを防ぎ
  • 自分の得意・不得意に気づき
  • 運動を楽しむ気持ちが続く


ことにつながります。
to JOY運動教室のように、遊びと学びが交差する空間を通じて、
「運動って楽しい」「やってみたい」と思う種が芽生える。
そんな環境が広がっていくことが、こどもの未来にとって大きな力になるはずです。

「うちの子、運動が苦手かも…」
そんな保護者の声に応えるのが、
三重県松阪市の『こども運動教室 to JOY(トゥージョイ)』です。

to JOYでは、従来の体操教室やスポーツ少年団ではなく、

こども運動教室to JOYではこどもに合った活用方法が見つかる!

  • 苦手な運動が 人目を気にせずに克服できる「パーソナルレッスン
  • きょうだいや友達と一緒に受けられる「グループレッスン
  • 雨・酷暑・ 花粉が 厳しい時期でも自由に遊べる「室内公園
片山 拳心

👉 詳しくはto JOY公式ページ公式インスタグラム
申し込みやご質問は公式ラインでお待ちしております。

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この記事を書いた人

キッズスイミング・フィットネスインストラクターとして多くの指導経験を積みながらフィットネスクラブに勤めたが、人命救助の道に進むため消防士となる。様々な現場を経験。消防士として働きながらも子どもと関わりたいという気持ちを諦め切れず、完全オリジナルのこども運動教室「 to JOY 」をオープン。

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